Dreaming Is Living

LA在住の音楽ライターが夢実現のヒントを綴ります

エコスミス

 

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 今日は私がずーっと注目している新人バンド、エコスミスをご紹介します。

 有名音楽プロデューサーのお父さんを持つ4人兄弟が結成したバンドで、2013年に彼らが発表したデビュー・アルバムは、『トーキング・ドリームス』、「夢を語る」というタイトルなのです。夢好きの私としては、それだけでもう好感度大! 一年半前に取材で会ったら本当に素敵なキッズ(当時21歳、17歳、16歳、14歳)で、夢を見ることの大切さをいっぱい語ってくれました。

 

 子供の頃からそれぞれに楽器を演奏していて、バンド活動を始めたのは、なんと一番年下のグラハムが8歳、紅一点のシドニーが10歳の時。その時に彼らは、「バンドを仕事にする」という夢を持ったのです。


 親が音楽プロデューサーとはいえ、すごくない?

 

「父がバンドを出すように依頼されたチャリティ・コンサートがあったの。オーディエンスが若い女の子達で若いバンドを探してて、父が「うちの子供達がプレイできるんじゃないかな」って言ったの。私達はレゲエの曲から、リアーナの「アンブレラ」まで色々なカバー曲をそこでプレイしたわ。完璧な演奏じゃなかったけど、でも私達はそれで気づいたの。「これが仕事だったら、永遠にやれる!」って。そのショウの後で私達は、「バンドをやろう」って思った。それからずっと活動してるのよ(シドニー)」

 

 エコスミスはレストランやキャンプ場など、あらゆるところででライヴ活動を始め、4年後にレコード契約を獲得。それから2年かけて『トーキング・ドリームス』を完成させました。高校はホームスクールに通うことで仕事と両立させたそうです。

 

「私たちは、若いうちに夢に気づけて嬉しいの。後悔する時まで、ずっと後になるまで、夢に気づかない人もいる。夢を追いかけるのがいい事だと知っているのは、ラッキーだと思うの(シドニー)」

 すでにプロのバンドとして大人を相手に仕事をしてきたからだろうけれど、シドニーはとても大人びていて、聡明でした。
 

夢に気づいて、夢を追えるのは、幸運なこと。

 

 「はじめまして」にも書いたけれど、叶えたい夢がなかったら、夢は叶わない。夢を叶える第一歩は、夢に気づくことです。
 これってなかなか難しい。夢を思いつくこと自体は誰にでもできるけれど、ぱっと頭に浮かんだ時点で、「いやいやいやソレ無理でしょ」と否定する自分がいたりする。

 そういうつっこみをする自分に「なんで無理とか言うの!」と逆つっこみをして、それが本当に心から望む夢なのかをよくよく自分の胸にきいてみる。あるいは、とりあず始めてみる。そういう作業を繰り返すうちに見えてくる本当の夢が、きっとあると思います。
 

 エコスミスの夢は、「一生この仕事を続けて、できるだけ沢山の人達とつながること」だそうです。
 エコスミスはアメリカではすでにブレイクしていて、「クール・キッズ」というシングル曲が非常に息の長いラジオヒット曲になりました。そして今は、ニュー・シングル「ブライト」がヒットしています。


Echosmith - Bright [OFFICIAL MUSIC VIDEO] - YouTube

   アルバムを発表してから2年近く同じアルバムを売り続けるっていうのは今の超ペースの速い音楽業界ではほぼ見られないことなのだけれど、あまりにも完成度の高いデビュー作を出してしまったので、レーベルも時間をかけて売ろうとしているのだろうと思います。

 『トーキング・ドリームス』はアメリカン・ポップ史に刻まれる名盤だと思うので、日本でも大ブレイクすることを楽しみにしています。それに、シドニーは見とれちゃうほど可愛くてオシャレなので、今後ファッションアイコンにもなりそうです。

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取材時の写真。左からノア(bass/vo)シドニー(vo/key)ジェイミー(guitar/vo)グラハム(drums)

 

Dreaming is Living!
Have a wonderful day