ショーン・メンデス
先週のジャスティン・ビーバーの来日、
かなりのフィーバーだったようで何よりです!
でも今現在、アメリカで天下をとっているのは実はジャスティン・ビーバーではないのです。
若干17歳のシンガーソングライター、ショーン・メンデス君です。
ショーンはジャスティンと同じくカナダ出身で、ネットにアップしたカヴァー曲のヴィデオが大ヒットして注目され、メジャー・デビューしたアーティスト。
ジャスティンとの世代の差を感じるのは、それがYoutubeではなく、
2013年に登場した6秒のヴィデオをシェアするアプリ、Vineだったことです。
Island Recordsとの契約を獲得した後、
2014年6月に発表されたファースト・シングル「ライフ・オブ・ザ・パーティ」がビルボードのシングルチャートで24位を記録。
この時まだ15歳だったショーンは、デビュー曲がチャートのトップ25入りを果たした史上最年少アーティストとして話題になりました。
それからオースティン・マホーンの全米ツアーの前座をつとめてさらにファンを拡大し、7月に発表したEPがアルバム・チャートで5位を獲得。
テイラー・スウィフトの「1989」ツアーの北米公演の前座をつとめた後、11月には自分のショウを行うまでに成長し、ロサンゼルスのウィルターンシアターという会場を完売にしました。写真はその公演時に撮影したものです。
集まっていた観客の多くはショーンと同年代か、それよりも若い女の子達。
16歳以下は大人の同伴が必要なため、会場にはお母さん達も多く訪れていて、ジャスティンがデビューした当時と同じような状況になっていました。
キャラとしてはショーンは素朴で地味な男の子。
アコースティック・ギターで弾き語りをする歌にもその素朴さや誠実さがにじみでていて、華やかなポップスターばかりの音楽業界でこのキャラは逆に新鮮で、それだけに需要も高かったのではないかと思います。
2015年4月に発表したデビュー・アルバム『Handwritten』は見事全米1位を獲得しました。
そのアルバムからの3枚目のシングル「スティッチズ」が
全米で流れているKISS FMのトップ40カウントダウン番組、「アメリカン・トップ40」でテイラー・スウィフトやアデルの曲を抑えて、
なんと3週連続で1位を独走しているのです。
「Stitches」というのは怪我をした傷口を縫い合わせた跡のこと。
「針と糸で 君を僕の頭から閉め出さなきゃ」という失恋の歌で、
彼の実体験ではなく、「想像で書いた曲」だそう。
ショーンの曲は年齢の割には「大人びている」とも言われているのですが
実際の彼はまだ恋愛経験が少なそうなところが初々しくてカワイイ。
ティーン・シンガーの典型的なポップソングとは違って、
大人が聞いても共感できる仕上がりになっているのも凄いと思います。
そんな彼が、先週土曜日のKISS FMでいつものDJライアン・シークレストに代わってゲストDJをつとめました。
4時間の番組中、リスナーから電話やツイッターで質問を受けつけ、
「あなたの仕事の中で、一番いいことって何ですか?」という質問にキュートな声でこう答えていました。
「この仕事をやっていていいことは沢山あるよ。
ショウをやっていて、皆からいいリアクションをもらっている時とか、
ファンの子が、僕の曲に助けられたって言ってくれる時とか、そういう時に
僕って世界一いい仕事を持ってるなあ!って思うんだ」
世界で一番いい仕事。
それは、その人が何が好きかによって変わってくると思います。
もちろん仕事だけが人生じゃないけれど
そんな仕事を見つけられたら。そして実際に、その夢を生きられたら。
最高に幸せを感じられることになるのではないでしょうか。
ショーン・メンデス君、超おすすめです。
Dreaming is Living!
あなたにとっての世界一の仕事、見つけてみて下さいね。