Dreaming Is Living

LA在住の音楽ライターが夢実現のヒントを綴ります

ブリトニー・スピアーズ

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みなさま、かなり遅ればせながら、今年も宜しくお願いします。
新春ということで、今日の記事は私が女神のように崇拝しているブリトニー・スピアーズです。

「なぜこのタイミングで?」と思われるかもしれないけれど、
年末大掃除をしていたら、2002年の『Britney Spears Live from Las Vegas』のビデオテープが出てきたのです。
世界で約1200万枚も売り上げた3枚目のアルバム『ブリトニー』の発表後に行われた「ドリーム・ウィズイン・ア・ドリーム(夢の中の夢)」ツアーのラスベガス公演のライヴ映像。


13年前の21歳のブリちゃんは、それはそれは凄かった!
オーラ出まくり、ダンス切れまくり。
健康的なセクシーボディで踊って歌って女王のように場内を制圧しつつ、
時折みせる無邪気で愛くるしい笑顔が全オーディエンスの心を射抜く。
当時の彼女は世界的なスターに必要なものを全て兼ね備えていて、本当に神々しかった。
ブリトニーほどのスター性を持つポップスターは、今でもいないと私は思っています。ファンも、何年経とうが彼女の全盛期に受けた衝撃を鮮明に覚えているようで、コンサートを観に行くと、今でも誰もがブリトニーを“クイーン・オブ・ポップ”として崇めているのが良くわかります。

そんなブリトニーは自他ともに認める人見知りで、アルバムを発表する際にほとんど取材を受けません。
おかげでまだ取材の夢は叶っていないのですが、2011年の『ファム・ファタール』発売時の朝のニュース番組『グッド・モーニング・アメリカ』生出演(冒頭の写真はその時のもの)と、2013年末の前作『ブリトニー・ジーン』のメディア向けのCDリリース・パーティで生のブリちゃんを拝む機会に恵まれました。

どちらのイベントでも彼女は無邪気で素敵な笑顔を見せてくれていましたが
明らかに緊張していて、話すのが恥ずかしそうで、司会者の質問に一言二言、答えるのみ。
ステージ上で見せる目映いオーラは影を潜めています。でも、そのギャップがまた魅力的なのです。
そして逆にステージ上のMCでは、普段あまり喋らないことも功を奏して、一言一言がファンにとってとても貴重なメッセージになる。

Britney Spears Live from Las Vegas』の終盤で、ブリトニーが語ったMCを引用します。

「私は私が言うことや言わないこと、私が着る服のことで酷く批判されてるわ。
でも、私は心の内で感じるままを行動に移しているだけ。
それに若い女性として、まだまだ学ぶことが沢山あると思っているわ。
私は最高の気分なの。
だって自分が本当に大好きなこと、パフォーマンスをやっているから。
今の私は最高にワイルドな夢を生きてるの!
私からのアドバイスよ
夢を見る情熱を、絶対になくさないで

この時に疑いの余地なく世界の頂点にいたブリトニーが、それから結婚、出産を体験しながらもトラブル続きでバランスを崩していったこと。
けれど離婚後の2008年の『サーカス』で返り咲いて、2011年の『ファム・ファタール』ツアーも大成功させ、2013年末の『ブリトニー・ジーン』の発表に合わせて最終的にこのべガスのショウに辿り着くまでの軌跡を振り返ると、このアドバイスはより重みを持ちます。
トラブルを起こしたりして皆に心配されていた時期も含めて、ブリトニーには人並みならぬ人間臭さと自分の夢に対するど根性を感じるし、そこにも私は惹かれています。

もしラスべガスに行く機会があったら、ブリトニーのショウ、『ピース・オブ・ミー』を観るのをお忘れなく。
2013年にプラネッドハリウッド内のAXISオーディトリアムで始まったこのショウは、2年間連続で年間50公演が行われ、大好評につき2017年まで続行されることが決定。私は2014年の春に観に行ったのですが、何度でも観に行きたいと思うほど素晴らしいショウでした。
ただ、この2002年の公演の映像と比べてしまうと、
『ピース・オブ・ミー』の彼女のパフォーマンスは、明らかに全盛期ほどのキレがない。もちろん体型にも21歳の頃の完璧さはない。
どんな人にも全盛期はあるし、大スターだってただの人間なんだと思わずにはいられませんでした。
それでも『ピース・オブ・ミー』は彼女にとって「これまでの人生で最大のプロジェクト」ということで、
過去のツアーよりも一層気合いを入れて望んでいて、体型も以前よりぐっと引き締まっているし、今の彼女にとってベストのパフォーマンスを披露してくれています。
まさに全身全霊で頑張っているブリトニーの姿が見られるし、
イントロが始まるだけでアドレナリンが噴出するような大ヒット曲ばかりの黄金のセットリストを持っているということにも改めて感嘆させられるし、
べガスならではの華やかな演出も盛り沢山で、何より4600席の劇場なので後ろの席でもブリちゃんに近い!
ゴージャスなべガスのクラブでブリトニーと一緒にパーティしているかのような夢が現実に見られます。
個人的にこのショウの中でのハイライトとして推しておきたいのが、最新アルバム『ブリトニー・ジーン』に収録されたミッドテンポのバラード曲「パフューム」。
踊らなくても、過度にセクシーに攻めなくても、ブリトニーはオーラを放っていることが良く分かる曲です。

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自分の夢を追うのも楽しいけれど、自分が好きな人の夢を自分のことのように受け止めて応援するのも楽しいこと。

ファンとして、ブリトニーの夢をずっと応援したいなと思っています。

Dreaming is Living!

Do not ever lose your passion to dream -- Britney Spears