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Dreaming Is Living

LA在住の音楽ライターが夢実現のヒントを綴ります

プリンス part 2

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プリンスの死因がはっきりするまで何も書かないでおこうと思っていた。

というか、書く気にもなれなかった。

アメリカのメディアはホイットニー・ヒューストンの時と同じように

オーバードーズ」で片付けてしまっているけれど

本当に報道すべきなのは

過剰摂取で死に至る量の薬物をその危険性を知りながら渡した医師と薬剤師の罪であり

中毒になる薬を患者に与え続けるこの国の医療の大罪であると私は思っている。

 

プリンスはアメリカの国宝のような存在だった。

 

それに気づいたのは、皮肉にも

彼が亡くなった後の報道とこの国の各都市でのファンの様子を見たからだった。

ロサンゼルスでは、彼の死後しばらくたった5月6日に

市を挙げて追悼コンサートが行われた。

 

ロサンゼルスのダウンタウンにあるロサンゼルス市庁舎は、

プリンスが“ダイアモンズ&パールズ”という名曲のPVを撮影した場所。

彼が亡くなった日の夜はこの市庁舎が紫色にライトアップされていたのだが、

この日は市長の許可で、午後5時から9時まで無料のコンサートが行われたのだ。

 市庁舎前の仮設ステージに

ザ・タイム、フェイス・エヴァンス、アロー・ブラック、エリック・ベネイらが登場して

1、2曲ずつプリンスの曲を歌い、

その合間にDJがプリンスの曲を流してみんながそれに合わせて歌いながら踊る。

 集まっていた数千人のうち8割はパープルを身につけていて、

これをプリンスが天からみたら、さぞかし嬉しいだろうなと思った。

 でも、生きている間に見られたら、もっともっと嬉しかっただろう。

 

 最後に登場して、それまでに出た出演者達も交えて歌ったのは

プリンスと仲の良かったスティーヴィー・ワンダー

「なんと素晴らしい人生と音楽を、彼は私達に与えてくれたことでしょう。

彼から私達が学べることはただ一つ、それは真にお互いを愛することだと思います」

 


Prince & The New Power Generation - Diamonds And Pearls (Video 1991)

 

 “ダイアモンズ・アンド・パールズ”は私が本当にプリンスにはまるきっかけになった大好きな曲で、プリンス&ザ・ニュー・パワー・ジェネレーション『ダイアモンズ・アンド・パールズ』(1991年)が今でも一番好きなアルバムだ。

でも、はまっていた当時は英語が聞き取れなかったので、あまり歌詞を理解していなかった。

改めて聞き返してみて、すごいことに気づいた。

 

If I gave U Diamond and Pearls,

Would U be a happy boy or a girl

(僕が君にダイアモンドと真珠をあげたら、

君はハッピーな男性、それともハッピーな女性になる?)

 

曲はこの後、(僕が君にこの世界をあげられたら…でも僕が差し出せるのは、この愛だけなんだ)

と続くのだけれど、

私はここに「ボーイ」が入っていることを知らなかった。

 

プリンスは、ほんとうに皆を愛していたのだと思う。

彼は私のことを知らないけれど、プリンスにはたくさんのたくさんの愛をもらった。

ありがとう。プリンス。