夢と目標
お久しぶりです。私、なんとか3日坊主に終わらずにすんでいますが、
ブログを毎日書いているあなたに最大の敬意を送ります。
ブログこそ「好きこそ物の上手なれ」だね。
今回は、夢と目標について私が思うこと。
夢と目標って、ほぼ同じ感覚で使っている人も多いのではないでしょうか。
「あなたの次の目標はなんですか?」
アーティストの取材通訳をしていると、この質問が、頻繁に出てきます。
取材する人が、目標が好きなのだろうと思います。
私自身も聞くのが好きな質問ですが、私は夢の方が好きなので、
「あなたの次の夢はなんですか?」
と聞くことが多いです。
日本語でも夢と目標は見た目に差があるけれど
英語にするとDREAMとGOALで、全然違いますね。
ゴールは、ゴール地点があるけれど、ドリームには到達点がない。
あるのかもしれないけれど、どんなものかを想像しようとしても、上手く思い描けない。
私自身が目標よりも夢の方が好きなのは、
その曖昧さゆえの未知数な感じに惹かれるからだと思うのです。
それと、運動会やマラソン大会が大の苦手だったので、
ゴールにいいイメージがないというのも大きな理由かと思います。
ゴールと聞くと「え? また走るの? なんで!」みたいな連想をしてしまうんですね。
学生の頃は、ゴールが多いですよね。「ゴールまで頑張れ!」みたいなことが多い。
そうやって目標達成を繰り返すことで子供は成長していくんだろうけれど、
運動が苦手な私にとってはゴールは苦痛でしかなかったので、
大人になってからは「ゴールなんてばからしい。走るばかりが人生じゃない!」
という態度に出ることで、ゴールを避けていたように思います。
自分から好きで設定したゴールでなければ、達成したってちっとも嬉しくないしね。
でも、自ら望んだゴールを達成した時の興奮は、夢を叶えた時の興奮と、とても良く似ています。ゴールと聞いて、ワクワクしちゃう人は、夢もゴールもほぼ同じなのではないでしょうか。
沢山の人達に取材をしていて、聞いている側が、「夢」か「目標」かのどちらかを聞いても、
答える側の回答は、同じものになることが多いことに気がつきました。
要は夢で聞いても、目標で聞いても、どちらでもいいんだなと思ったのです。
そんなわけで、夢と目標、好きな方を選んで使えばいいのではないかなと思っています。
ただ、夢でも目標でも、設定する時に大事なのは、
達成した地点で終わってしまうものにしないこと。
達成できて、達成感だけで終わってしまうと、その後にすることがなくなって、
また次の目標や夢を探さないといけないような気になります。
それが好きな人もいるけれど、そうでないなら、「進行形」の夢や目標を持つことがポイントです。
たとえば私の場合、「アメリカの大学に行くこと」が夢だったら、アメリカの大学を卒業した時点で、夢が終わってしまいます。
実際は「アメリカに住むこと」が夢だったので、アメリカに住んでいる限り、夢が続いています。
小さい頃、「お嫁さん」が夢の女の子達が周りにいましたが、お嫁さんという状態は、進行形です。お嫁さんである限り、その夢は叶い続けています。夢が進行形かどうかなんて、そんなことを考えている子供はいないでしょうが、とてもいい夢です。
美味しいスイーツが食べたいとか、どこかに旅行に行きたいとか、そういった確実にゴール地点がある夢は別にして、
持つ夢や目標は想像できる限り大きく、そして「進行形」であること。
欲を言えば
進行しながら進展して拡大されていくような夢だと、さらに楽しくなるんじゃないかなと思います。
Dreaming is Living!
5月の最終週、楽しいこといっぱいの週になりますように
メーガン・トレイナー
アメリカ時間5月17日の夕方、ビルボード・ミュージック・アウォードの授賞式がラスベガスで開催されました。
音楽業界の人達が選ぶグラミーと違ってビルボード・ミュージック・アウォードはセールスと、ダウンロード数、ラジオのオンエア回数で決まるので、大半の賞ががシングル「シェイク・イット・オフ」、アルバム『1989』共に大ヒットしたテイラー・スイフトにいくことは、視聴者だけでなく出席者達にも予想できていました。でも、「ザ・ホット100ソング」という「全米ナンバー1ソング」の部門で、自分では全く予想していなかったらしいアーティストが受賞しました。メーガン・トレイナーです。受賞曲の「オール・アバウト・ザット・ベース」は、日本でも人気になりましたよね。
Meghan Trainor - All About That Bass - YouTube
メーガンの受賞スピーチは、初々しくて素敵でした。
「オーマイゴッド! こんなことが起こるなんて思ってなかったわ。最高だわ! どうもありがとう。赤ちゃんの頃から、私の力を信じてくれたママとパパ、ありがとう。この曲を信じてくれたマネージメントの人達、ありがとう。私はやっと、自分を愛することを学んだところなの。この曲が効果を発揮していて嬉しいわ」
「私はおっきなお尻が魅力なのっ!」と歌う「オール・アバウト・ザット・ベース」は、メーガンが「自信のなさが理由」で書いた曲だったそうです。意外にも書いた時は、ハッタリだったんですね。でもコンプレックスの部分をあえて魅力だと言い放ったこのポジティブな曲が大ヒットしたことで、18歳からプロのソングライターとして他のアーティストにヒット曲を提供していたメーガンは、初めてシンガーのメーガン・トレイナーとして、瞬く間に世界的に有名になりました。そして、この曲をファンの前で歌って大歓声を受けることで、本当にこの曲の通り、自分の体型を受け入れられるようになったそうです。毎日毎日歌っていて、それを観客が大合唱してバックアップしてくれていたら、いつの間にか本当にそういう気分になっていたのでしょう。この曲を通して、メーガンは「自分を愛することを学んだ」のですが、この曲は、必ずしも体型についての歌ではありません。「ザット・ベース」の部分に自分の自信のないところ、コンプレックスの部分をあてはめて、替え歌にしてみると分かりやすくなるかもしれませんが、「私はこれが売りなの!」という完全自己肯定の歌なのです。
去年この曲が一年中かかりまくったことは、世の中のあらゆる年齢の女性達に本当にすごくいい影響を与えてくれたと思います。今よりもっとカワイイ自分、もっと素敵な自分になろうと自分を磨くことも大切だけれど、そもそもその自分を愛していなかったら、磨いても磨いても自信は沸いてこないかもしれない。
自分に自信を持つ第一歩は、まず自分の全てをまるごと愛することなんだろうな、と「オール・アバウト・ザット・ベース」を聞いていると元気が出てきます。
メーガンは「オール・アバウト・ザット・ベース」の後、「リップス・アー・ムーヴィング」、「ディア・フューチャー・ハズバンド」と、次々にシングルヒットを出していますが、どのヒット曲も全部彼女が書いた曲。書く曲が個性的で飛び抜けて優れているだけでなく、驚異的な歌唱力に支えられた個性的なヴォーカルも、デビュー・アルバム『タイトル』がアメリカやイギリスで1位になった理由だと思います。ロサンゼルスでのライヴを観て、CDの3倍ぐらいの声量と表現力に圧倒されました。踊りもキュートで、メーガンのユーモアあふれる小話を交えたエンターテイメント性の高いショウなので、まさに老若男女に絶賛されていました。
新たな自信で輝いているメーガン・トレイナーは、どんどんその魅力を広めていきそうです。
Dreaming is Living!
スクリレックス
先週末、ラスベガスに行ってきました。出張も最近の夢でした。大感謝です。
8日の深夜、スクリレックスがDJをやるSURRENDERというゴージャスなクラブに行ってきました。遠くからしか撮れませんでしたが、その時の写真です。午前2時から3時半位までプレイしてくれて、むちゃくちゃ盛り上がってました。
そんなわけで今回の記事は、スクリレックスです。
2013年のフジロック・フェスティバルでのステージが話題にもなりましたが、スクリレックスは、世界トップクラスのDJとして、ここ数年大活躍しています。
スクリレックスことソニー・ムーアは、高校時代にフロム・ファースト・トゥ・ラストというスクリーモ・バンドに加入してメジャー・デビューし、このバンドのシンガーとして人気になりました。その後2007年にバンドを辞めてソロ活動を行った後、DJスクリレックスに転身。2010年末に最初のEPをリリースしてからはうなぎ上りに人気が上昇し、2012年のグラミー賞で3部門での受賞を獲得、翌2013年も再び3部門で受賞という快挙を成し遂げています。
2014年の2月、初のアルバム『リセス』の発表前に、彼の住むロサンゼルスのダウンタウンの一角にある撮影スタジオで取材をしたのですが、スクリレックスは彼が成功した理由について、こう語ってくれました。
「一つは、僕が本当にシーンからのサポートを受けたおかげだと思う。デッドマウスから、Scream and Banger、 Diplo、ペンデュラム、ナイト・パーティ、Tiestoまで、皆が僕についてツイートしてくれて、応援してくれたんだよ。多くのアーティスト達が、そうやって認知されるようになってると思う。いい音楽を作っていれば、DJ達がプレイしたがる。だから、政治は存在しないんだ。それで、一度もエレクトロ・ミュージックを聴いたことがなかった人たちも新しいものを聴くことに興奮してくれたりする。だから、その強力なコミュニティのおかげと、それから僕はすごくハードワーカーなんだ。いい音楽を作って、いいライヴショウをやって、自分を伸ばし続けて行きたいから。だから、そのコンビネーションじゃないかな」
真っ先に有名なDJやバンドに応援されたことを成功の理由に挙げたスクリレックスは、謙虚な人だなと思いました。彼がEDM界でサポートされたのは、それだけ彼の音楽が良かったからに他ならないのですから。でもスクリレックスは、改めて大事なことを教えてくれました。
夢を叶える人達の多くは、応援される人
その分かりやすい例が、スターですよね。もちろんスターには尊敬されたり、慕われたりするだけの圧倒的な何かが備わっていますが、どれだけ優れた才能を持っていたって、応援してくれるファンがいなかったら、仕事にはなりません。ファンがあってこその、スターです。本当に商業的に大きな成功を手にしている人達は、そのことをきちんと自覚しています。ビッグになればなるほどファンにお礼を言うことを忘れないし、恩返しとして自分の恩恵を他の人達に回すためにチャリティをしたりするのです。それを忘れてしまった人は、大抵の場合、いつしか応援されなくなってしまいます。でもそれは、スターに限った話ではないのです。一般人の私たちにとっては、家族や、周りにいる友人や仕事仲間が応援をしてくれる人達です。
夢を叶える時に、周りの人達の何らかの応援があったら、その度に夢が叶うのは彼らのおかげであることを意識するようにこころがけるといいのではないかと思います。
でも、スクリレックスは自分のおかげであることも、意識しているんですよね。ちゃんと「僕はハードワーカーなんだ」と自分のことを分析しています。謙虚な人だから、「僕のハードワークのおかげだよ」なんて言い方はしませんが、自分のハードワークを指摘することで、無意識かもしれないけれど、彼はそんな自分にも感謝していると思うのです。
取材でのスクリレックスはとても穏やかで優しい印象を与える人でしたが、DJをやる時はハードで尖っています。卓に飛び乗ってガンガン皆を煽ったりして、すごくロックンロールを感じるパフォーマンスをしてくれるところが好きです。ロックスター的なオーラを持った人です。でも、もう大分前からロックスターなんて存在しなくなってて、ここ10年以上ずっと、DJがかつてのロックスターになってるんだけどね。
スクリレックスは昨年、彼をサポートしたDJとして名前を挙げていたDiploと組んでジャックU(正式にはこのUがスマイルマークになっていて、カワイイ)というユニットを始めました。すでに大晦日のNYマディソン・スクエア・ガーデンのカウントダウン・イベントでトリを務めるほどの大人気で、初のEP『Skrillex and Diplo present Jack Ü』はビルボード誌のダンスチャートで一位を獲得(日本盤は6月にリリース)、収録曲のジャスティン・ビーバーをフィーチャーした「Where Are Ü Now 」が、先週ロサンゼルスのラジオ局KISS FMの「アメリカントップ40」で、大注目曲として紹介されていました。
Skrillex and Diplo - Where Are Ü Now feat. Justin ...
スクリレックスの曲が同番組で流れたのは、これが初だと思います。スクリレックスはこれからもっと巨大なスターへと成長していきそうです。
Dreaming Is Living!
あっという間に一週間。Have a nice friday!
「今日あれが食べたい」も、立派な夢
夢がない人はいません。
あなたの夢は何?
と聞かれると、ものすごく大きな、一生ものの夢のことを聞かれているような気がするかもしれませんが、どんなに小さな夢も、夢は夢です。そして、どんなに小さなことでも夢として考えて、それを叶える度に「また夢が叶った!」と喜ぶと、夢を叶える自信がつきます。
朝起きて、「今日のお昼(もしくは夜)はカレーが食べたい! 」と突然思いついたとします。
それは、立派なあなたの夢です。
何かを買いたいとか、何かを食べたいとかいう夢は、何かになりたいとかいう夢よりも、ずっとずっと短い時間で叶えることができますね。
この「カレーを食べる夢」を叶える方法は、決して一つではありません。カレーが得意な家族がいれば、おねだりして作ってもらえるかもしれないし、同僚が急にランチに誘ってくれるかもしれないし、学校給食がたまたまカレーかもしれない。
でも一番確実な方法は、自分でカレー屋に行くか、自分でカレーを作るかして、自分に食べさせてあげることですよね。カレーの材料費はそんなに高くないですから、給料日前でも食べられるでしょう。さほど難しい夢ではありません。でも、その日カレーを食べられたら、その夢が叶ったことに満足してハッピーになれますよね。
そこで、端からみたら子供っぽいとは思いますが、「今日はカレーを食べる夢が叶った!やった!」と心から喜ぶと、夢を叶える経験値が1ポイント上がります。
レストランで一人の場合は声に出さない方がいいかもしれませんが、家にいるなら、「やった!」と大声で言ってみるといいと思います。この経験値が上がっていって、自信がつくと、もっと大きな夢も叶えられる気になってくるのです。
そして、喜んだ後に忘れてはならないのが、テイラー・スウィフトの記事で述べた
夢を叶えてくれた人やものに感謝すること
です。
この場合、自分でカレーを作ったとしたら、自分ですね。たかがカレー、されどカレー。「今日カレーを食べたいと思った私の夢を叶えてくれて、ありがとう」と、本気で自分にお礼を言いましょう。
自分で自分にお礼を言うのは、忘れがちですがとても大切なことです。
自分の夢を叶えているのは自分なのだ、という実感を持つために大切なのです。
それから、カレーに入っている美味しいお野菜やお肉、そしてお米にもお礼を言えるようになると、なおいいですね。それらもまた、あなたの夢を叶えてくれたものたちですから。
日本の人達は「いただきます」と言う度に、無意識に食べ物にも感謝しているように思うのですが(これってアメリカにはない凄いことなんですよ!)、毎回意識するともっといいことが起こるんじゃないかな、と思います。
Dreaming is Living!
今週末のあなたの夢は何ですか?
エコスミス
今日は私がずーっと注目している新人バンド、エコスミスをご紹介します。
有名音楽プロデューサーのお父さんを持つ4人兄弟が結成したバンドで、2013年に彼らが発表したデビュー・アルバムは、『トーキング・ドリームス』、「夢を語る」というタイトルなのです。夢好きの私としては、それだけでもう好感度大! 一年半前に取材で会ったら本当に素敵なキッズ(当時21歳、17歳、16歳、14歳)で、夢を見ることの大切さをいっぱい語ってくれました。
子供の頃からそれぞれに楽器を演奏していて、バンド活動を始めたのは、なんと一番年下のグラハムが8歳、紅一点のシドニーが10歳の時。その時に彼らは、「バンドを仕事にする」という夢を持ったのです。
親が音楽プロデューサーとはいえ、すごくない?
「父がバンドを出すように依頼されたチャリティ・コンサートがあったの。オーディエンスが若い女の子達で若いバンドを探してて、父が「うちの子供達がプレイできるんじゃないかな」って言ったの。私達はレゲエの曲から、リアーナの「アンブレラ」まで色々なカバー曲をそこでプレイしたわ。完璧な演奏じゃなかったけど、でも私達はそれで気づいたの。「これが仕事だったら、永遠にやれる!」って。そのショウの後で私達は、「バンドをやろう」って思った。それからずっと活動してるのよ(シドニー)」
エコスミスはレストランやキャンプ場など、あらゆるところででライヴ活動を始め、4年後にレコード契約を獲得。それから2年かけて『トーキング・ドリームス』を完成させました。高校はホームスクールに通うことで仕事と両立させたそうです。
「私たちは、若いうちに夢に気づけて嬉しいの。後悔する時まで、ずっと後になるまで、夢に気づかない人もいる。夢を追いかけるのがいい事だと知っているのは、ラッキーだと思うの(シドニー)」
すでにプロのバンドとして大人を相手に仕事をしてきたからだろうけれど、シドニーはとても大人びていて、聡明でした。
夢に気づいて、夢を追えるのは、幸運なこと。
「はじめまして」にも書いたけれど、叶えたい夢がなかったら、夢は叶わない。夢を叶える第一歩は、夢に気づくことです。
これってなかなか難しい。夢を思いつくこと自体は誰にでもできるけれど、ぱっと頭に浮かんだ時点で、「いやいやいやソレ無理でしょ」と否定する自分がいたりする。
そういうつっこみをする自分に「なんで無理とか言うの!」と逆つっこみをして、それが本当に心から望む夢なのかをよくよく自分の胸にきいてみる。あるいは、とりあず始めてみる。そういう作業を繰り返すうちに見えてくる本当の夢が、きっとあると思います。
エコスミスの夢は、「一生この仕事を続けて、できるだけ沢山の人達とつながること」だそうです。
エコスミスはアメリカではすでにブレイクしていて、「クール・キッズ」というシングル曲が非常に息の長いラジオヒット曲になりました。そして今は、ニュー・シングル「ブライト」がヒットしています。
Echosmith - Bright [OFFICIAL MUSIC VIDEO] - YouTube
アルバムを発表してから2年近く同じアルバムを売り続けるっていうのは今の超ペースの速い音楽業界ではほぼ見られないことなのだけれど、あまりにも完成度の高いデビュー作を出してしまったので、レーベルも時間をかけて売ろうとしているのだろうと思います。
『トーキング・ドリームス』はアメリカン・ポップ史に刻まれる名盤だと思うので、日本でも大ブレイクすることを楽しみにしています。それに、シドニーは見とれちゃうほど可愛くてオシャレなので、今後ファッションアイコンにもなりそうです。
取材時の写真。左からノア(bass/vo)シドニー(vo/key)ジェイミー(guitar/vo)グラハム(drums)
Dreaming is Living!
Have a wonderful day
テイラー・スウィフト
テイラー・スイフト、もうすぐ来日公演ですね! 東京ドーム2日間! 羨ましいっ!本国アメリカより先に日本からツアーを始めるなんて、本当に日本を好きでいてくれているのが伝わってきて、嬉しいですね。
来日公演直前ということで、今日の記事はテイラー・スイフトです。
テイラー・スイフトは、今や世界中のシニア世代までがその名前を知っているスーパースター。ニュー・アルバム『1989』は全米だけで400万枚のセールスを突破、世界的な規模でみても、彼女は音楽業界のトップランナーです。そして音楽ビジネスのみならず、現在のアメリカの経済そのものが、25歳のテイラーの存在にとてつもなく助けられています。
今や誰よりも品のあるセレブに成長したテイラーですが、昔の彼女はシンガーソングライターになることを夢見るヘンな女の子でした。そんな彼女がここまで大成功したのは、シンガーソングライターになるという夢に向かってまっしぐらに突き進んだことの他に、もう一つ大きな理由があります。あくまでも私の考えでこれが真実だとは言いません。でも、彼女の成功の度合いが前代未聞のスケールであることも、これと同じ理由です。
誰よりも沢山、誰よりも心を込めて、
「ありがとう」を言っている人なのです。
今でもその姿勢は全く変わらないけれど、ブレイクし始めた頃のテイラーの感謝ぶりは、まさしく前代未聞でした。テイラーはポップ界を席巻する前に、まずカントリー界でかつてない新星として大人気になり、カントリー・アウォードで賞を総なめにしていました。そして彼女は賞を取る度に、まず目と口をこれ以上は開けられないってぐらい見開き、両手をわなわなさせた後、「サンキュー!」と叫ぶのです。そして色々な関係者に一通りお礼を告げた後、最後に誰よりも大事なファンにお礼を言うのです。
サンキュー!サンキュー!サンキュー!と3回も繰り返して。
ある引き寄せの本で、ありがとうは3回繰り返すとよいと書いてあるのを読んだことがあります。テイラーもこれを知っているのかなとも思ったりしたのですが、当時の興奮ぶりを思い返すと、興奮で繰り返さずにはいられなかっただけじゃないかなと思います。それは、10代の若さと純粋さから出ていたものでもあったと思うけれど、それが本気の「ありがとう」であることは誰の目にも明らかでした。「そんなに喜んでくれるなんて」と、ファンはもっと応援したくなってしまう。
それを繰り返して来た成果が、今のテイラー・スイフトなのです。
テイラーを見る度、「ありがとう」は夢を叶える魔法の言葉だなと思います。
夢を叶える時に大事なのは、
夢を叶えてくれるものにも、
感謝をすること。
夢を見続けるのと同じように、感謝し続けること。
その一番のお手本が、テイラー・スイフトではないかと私は思っています。
おまけに、テイラーがアーティストとしてずば抜けて優れている理由についての考察も加えておきます。
テイラーはカントリーミュージックのコミュニティから出てきてポップスターになった人なので、彼女が書く曲はいつでも、メインストリームのポップシンガーやソングライターが手がける曲とはどこか違っていて、ちょっとヘンなのです。でも、その変わった要素が誰にも真似の出来ない個性となって、今では書く曲書く曲どれも大ヒットという偉業につながっています。そもそもテイラーはカントリー・シンガーとしてデビューしながらも、カントリーとしてはポップすぎて、異端児だったのです。異端なのに新星としてカントリー界のトップに立ち、その後でポップ界という世界的なフィールドに移り、今では世界を制覇しました。
どのステージにおいても常にちょっとヘンだったからこそ、テイラーは今や誰にも手を出せない超個性的なスターになれたのです。
変わっているということは、夢を叶える上でとても強力な武器になる
そんなお手本も、テイラーは私たちに見せてくれています。私も大分ヘンな人なので、テイラー、大好きです。
テイラーには、『フィアレス』と『レッド』の発売前に、取材通訳の仕事で会いました。初めて挨拶をした時、19歳の生テイラーのあまりの可愛さに、「スーパーモデルみたいね!」と言ったら、例のオーバーリアクションつきで「ありがとうーー!あなたって超優しいのね!」と返してくれて、私の方が嬉しくなったことを覚えています(下の写真がその時のテイラー)。誉められたら素直にお礼を言って、「あなたって超優しいのね!」と誉め返すテイラー技、おすすめです。
Dreaming is Living!
I hope you all have a wonderful GW!!
and...Thank YOU!
はじめまして
はじめまして、Mihoです。
1999年にロサンゼルスに移住して以来、音楽ライター兼通訳の仕事をしています。2015年現在、私も含めて洋楽の音楽ライターは絶滅の危機に瀕しているので、一度もトライしたことのなかったブログを遂に始めることにしました。
え、音楽ライターって一体何………?
って今思った?
絶滅する前にご紹介しておくと、アーティストに取材をして、その記事を音楽雑誌やウェブ媒体に執筆する仕事です。コンサートを観に行って、ライブレポートを書いたり、日本盤のCDに入っている解説を書いたりもしています。
仕事で出会ったアーティストから学んだことや、私自身の経験をもとに、夢を叶える色々な方法をご紹介したいなと思っています。
とりあえず第一回目は、私自身の夢の話から。
私がアメリカに住みたいと思ったのは、中学生の時でした。その頃ラジオで「アメリカントップ40」という洋楽のカウントダウン番組を聴くようになり、洋楽にはまったことと、マリリン・モンローが憧れの人だったのがその理由です。
でも、普通の少女はそれだけでアメリカに移住しようなんて考えないよね。
私は家庭がぐっちゃんぐっちゃんで家とは呼べないものだったので、
家出のみならず国外脱出方法として、アメリカ行きを選んだのでした。
そこから英語を勉強し続けて、大学に入ってからも留学費用というか脱出費用を貯め続けていたのですが、大学卒業後に就職せずにアメリカに行くと言ったら案の定ぐっちゃんぐっちゃんの親に猛反対を受けました。
そこで就職活動を始めたものの落ちまくり、落ちまくったもんだからウツになり、それでも卒業前にとっても運良く音楽雑誌の編集の仕事につくことができたのです。そしてフリーランスの音楽ライターになって渡米してから15年が立つ今も、この仕事を続けています。
私が「アメリカで生活する」という夢を叶えた理由は、小さな努力の積み重ねとか、そういうものを入れたら沢山の要素が絡み合っているけれど、
一番大きな理由を挙げると、
毎日真剣に夢見たから
です。
夢を叶えることは、まず夢を持つことから始まります。
叶えたい夢がなければ、夢は叶いません。
そして夢を叶える方法は、びっくりするほど、すっごくシンプル。
夢は、見続ける限り必ず叶う。
これだけです。
ほんとだよ。
見続ける限り、必ず、100%叶います。
ただ、その夢がいつ叶うかは、自分には分からないし決められないことなのだろうと感じています。私が14歳の時に持った夢は、12年後の26歳まで叶わなかったからです。
でも、夢は必ず叶います。
子供の頃にこういう夢があったけど、結局叶わなかった。
そういう人は沢山いると思います。
その夢は、叶わなかったのではなくて、残念ながらあなたが叶えることをやめたのです。あなたがどこかで、その夢を見続けることを諦めてしまったのです。
私はアメリカで生活したいという夢を叶えて、今もその夢を毎日生きています。
学生ビザでの滞在から始めて、その後永住するためのビザ取得に困ったりもしましたが、6年前に生まれて始めて応募してみた永住権の抽選に当選し、永住権も獲得しました。ありえないほどラッキーでした。
その後で、なぜ私の夢が叶ったのかを客観的に考えてみました。
そこで出た答え。
中学生の時から、アメリカで生活している自分の姿を毎日のように、ぼーっと空想していたから!
もちろんイマジンしながら英語の勉強も毎日して、バイトしまくって渡米用の貯金も始めましたが、大事なポイントは、その夢を本気で夢見たこと、その夢が絶対叶うと信じ続けて夢を見続けたことにあると思っています。
そしてアメリカ生活の夢が叶ってからは、「次に取材したいアーティスト」を毎日ぼーっと夢見るようになり、取材をする度にその夢が叶っています。
人生で一番大事なことは何か、いつか自分の子供(まだ生まれてないし一緒に子育てしたい相手にも会ってないんだけど)に教える時が来たら、「夢を見ることだよ」と伝えたいなと思っています。
夢を見ることがなんでそんなに素晴らしいかって、夢をみるのはただなのです。子供の頃って、自由に使える自分のお金がないけれど、夢はお金がなくっても誰にでもみることができます。しかもどんなに大きな夢を見るのも、どんなにヘンな夢を見るのも、その人の自由なのです。
私が取材で会うスター達は、すでに大きな夢を叶えた人達です。ほんの短時間でも、会って話を聞くだけで、「夢実現」のパワーがもらえます。
彼らは、夢を見続けるという鉄則を持ち続けた上で、それぞれのやり方で夢を実現しています。
これまでに私が出会った人達、これから出会う人達が、どんな風に夢を叶えているかを紹介していくブログにしたいなと思っています。
私自身のことも、たまーに適当に交えながら。
Dreaming is Living!
夢見ることは生きること!
あなたの夢は、何ですか?